2016年9月26日月曜日

引き取り訓練をおこなってみて

【引き取り訓練のご報告】 

2016年9月6日()に、大規模地震が発生したことを想定した、子どもたちの避難訓練、保護者の引き取り訓練を実施しました。保育園では月に一回避難訓練をしていますが、この日はいつもと違う設定で終日「防災デー」という位置づけでおこないました。

 午前中の子どもたちと職員の地震訓練では、乳児クラスは水遊び中、幼児クラスは散歩先で、2Fのテラスで水遊びをしていた乳児クラスは園庭に水着で避難しました。水で濡れた体が冷えないようにバスタオルを持ってきて対応しました。幼児クラスは散歩先で帰るルートを園に知らせることで、園から助けに行った保育者とも合流でき、安全を確保しながら園に帰ることができました。
 
 
真剣に話を聞いています。

 午後のおやつは子どもと大人も非常食を食べました。  

 午後は緊急配信メールで地震発生と、避難場所、引き取りのお願いを配信し、訓練をスタートしました。保護者の皆様には交通機関が止まり、道路状況も悪いことを想定し、園へは徒歩でのお迎えをお願いしました。午後のおやつも、災害時対応のおやつを提供しました。「今日はずっと避難訓練の日なんだね。」と、子どもたちも真剣に過ごしていました。

 お迎えに来た保護者の皆様には、玄関で保育者が手分けして引渡しをしました。皆さんのご協力で混乱なく園児全員を引き渡すことができました。
 
 また職員は、簡易トイレ、マンホールトイレ、自家発電機、投光器など防災備品の組み立てや動作を試しました。最初はなかなか組み立てがうまくいかったりして、いざという時のために良い練習になりました。

引渡しの様子です
お迎えの保護者の確認をしています


 終了後、職員で改善点などを話し合いました。保護者の皆様からも改善点をご指摘頂き、今後に生かせればと考えています。
 3.11の東日本大震災を経験した保育者も多く、当時の様子を振り返りながらの発言も出ました。あの日、とつか保育園も停電となりロウソクで明かりを灯しながら、みんなで歌を歌って過ごしました。
 そんな中で保護者の皆さんも必死に園に向かってくださりました。深夜になり自転車を買ってお迎えにきてくださた方、川崎から歩いて迎えに来てくれた方・・・。いろいろ思い出しながら今後の課題や想定をみんなで話し合いました。
 マニュアルはあっても、私たち一人ひとりの判断力が大切なことも確認しました。これからも命を守るため、さまざまな訓練や備えを続けてまいります。

(YMCAとつか保育園  高橋 佳苗)