YMCAとつか乳児保育園 食品衛生研修のご報告
梅雨がやってきました。ご存知の方も多いと思いますが、梅雨は食中毒が多発する季節のはじまりを告げています。
梅雨の語源には、諸説ありますが、一説には、
『黴(カビ)が生えやすい時期の雨 → 黴雨(ばいう) → 梅雨(ばいう)』
と変化したと言われており、梅雨とカビの関係がうかがい知ることができます。
毎年、給食室職員は、この時期に、食品衛生に関する研修に参加しております。今回は、研修の内容の中から、食中毒の予防について、お話したいと思います。
そもそも、『食中毒』とは、何物なのでしょうか? 実は、土や、生の魚や肉、野菜、人の手には、たくさんの菌や微生物が生息しています。その中には、人に悪さをするものもいます。また、菌そのものには毒がないけれど、かわりに毒素を作ってしまう菌もいます。人が一定以上の菌や、毒素を食べてしまうと、嘔吐、発熱など、さまざまな健康被害がでることがあります。
これが、食中毒です。食中毒の発生件数は5月ごろからジワジワと増えはじめ、6月に急上昇し、7~8月にピークを迎えることが多いようです。食中毒菌は、30~40℃で急激に増えるため、気温の高まる夏に多発しやすいのでしょう。
★食中毒の予防には、3つのポイントがあります。
★食中毒の予防には、3つのポイントがあります。
①『菌をつけない』
食材は、水でよく洗いましょう。また、料理前に手をしっかり洗ったり、料理に使う道具をしっかり殺菌した後、乾燥させることも大切です。
②『菌をふやさない』
真夏に、料理した食品を、そのまま室温に放置すると、菌がどんどん増えてしまいます。料理したものはすぐに食べるか、冷蔵庫に保管しましょう。
また、お店で購入した魚や肉は、帰宅したらすぐに冷蔵庫にしまいましょう。
③『菌をやっつける』
85℃で1分以上加熱すると、ほとんどの菌は死滅すると言われています。
食べ物は、中までしっかり加熱をするとよいでしょう。
最後に、給食室で、衛生を守るために使っている道具を、いくつかご紹介します。
これらの道具は、市販されています。ご参考いただけると幸いです。
この研修に参加するたびに、『子どもたちや職員の健康を、守るも損ねるも、給食室次第』と感じます。梅雨のさなか、食品衛生を守ってゆくという決意を新たにした研修会となりました。
(YMCAとつか乳児保育園 金山千晴)