2015年10月20日火曜日

今年の新米が届きました。

 YMCAとつか乳児保育園 今月の給食についてのご報告
 先日、今年の新米が届きました。炊飯釜の蓋を開けた瞬間のにおい、つやつやに輝く姿、箸の止まらない味は、やはり新米ならではです。
YMCAとつか乳児保育園では、岐阜県の農家・福地ハイランズの山田さんに、給食で使うお米を届けてもらっています。新米の最初の出荷時は、毎年、稲穂が同封されています。
 毎月、お米と共に、山田さんからニュースレターが届きます。その中には、日々の中で湧き起こる、笑い、ハプニング、時には胸にジーンと迫るお話がA4の紙2枚にわたって、つづられています。
 先々月のニュースレターでは、イノシシの食害について触れられていました。ずっしりと実をつけた稲穂を狙い、山田さんの田んぼにイノシシが現れることがあるのだそうです。親イノシシと、5匹の仔イノシシならば、たった3日で、広い田んぼのお米を食べつくしてしまうのだとか。また、牛のような大きさのイノシシもおり、彼らは、車に乗った人間と、道路で鉢合わせしたとしても、逃げたりしないとのこと。体の大きなイノシシに、車はぶつかっていかないことを学習しているのだそうです。

 生産者の姿が見えると、食材は、ただの食材ではなくなるように思います。イノシシの他、台風、雨不足など、様々な困難に見舞われる中、手塩にかけて育てられたお米は、山田さんにとっては、自分の家族や、子どものようなものなのでしょう。

 その大切なお米を、今月は、お昼の給食以外に、午後のおやつでも、おにぎりとして使用しています。
 具は、桜えびとツナです。桜えびは、カルシウムが豊富な食材です。子どもは勿論、大人も積極的にとりたい食べ物です。ツナの代わりに、茹でた小松菜を混ぜ込んでも、きれいなおにぎりになります。小松菜もまた、カルシウムが豊富です。

 赤い色は、お祝いごとに使われる色でもあります。岐阜の山田さんに向けて、
「今年も、おいしいお米の収穫、おめでとうございます。お疲れ様でした。おいしくいただきます。」
 ・・・そんな気持ちを込めて。
(乳児保育園 給食室栄養士 金山千晴)