前回のブログでもご紹介させていただきましたが、今月は特に平和について、子どもたちと考える機会を持っています。
先日は幼児クラスで、保育者が「ちっちゃいこえ」という紙芝居を読みました。
これは丸木俊、位里ご夫妻が描いた「原爆の図」から絵をとって、詩人のアーサー・ビナードさんが言葉をつけて制作されたものです。
私は今年6月にあった研修会で、アーサー・ビナードさんからこの紙芝居を直接聴かせていただき、大きなインパクトを受けました。「ちっちゃなこえ」とは、私たち生き物の細胞が発する声。それが「じりじり じりじり」と破壊され、やがて声が聞こえなくなっていきます。生き残った命ですら・・・。原子爆弾の残酷さが、迫ってくる作品です。
子どもたちも、とても真剣に聴き入り、それぞれに大事なものを感じ取ってくれたようです。これからも折に触れて、平和、人権、命のことを子どもたちと考えていきたいと思います。
※「ちっちゃいこえ」(童心社/脚本アーサー・ビナード/絵 丸木俊・丸木位里「原爆の図」より)
(報告 幼保連携型認定こども園YMCAとつか保育園 齋藤 信)