2015年11月13日金曜日

収穫感謝祭でクッキングを行いました。

YMCAとつか乳児保育園 収穫感謝祭、クッキングのご報告

収穫感謝礼拝の翌日、2歳児を中心にクッキングを行いました。
メニューは、子どもたちの大好きなカレーです。
三角巾とエプロンをつけ、手洗いも済み、準備は完璧です。
まずは、カレーライスに欠かせない、ご飯の準備をします。
今日のお米は、ちょっと特別です。
初夏にお米農家の山田さんに譲っていただいた黒米の稲を、大切に育てたところ、見事な稲穂が収穫できました。
バケツ稲について、詳しくは、926日のブログをご覧ください。

前日までに子どもたちが脱穀をしてくれたので、今日は籾摺り(もみすり)から行います。
すり鉢に籾を入れ、軟式の野球ボールで籾をすります。


すると、少しずつ、籾殻が取れて、黒いお米が姿を現しました。
ざるに黒米と籾殻を移し、細かい籾殻を吹き飛ばし、黒米を取りだします。


途中、うっかり、籾殻を、取り出した黒米に混ぜてしまったり、黒米が床に飛び散ってしまったりと、小さな食材ゆえのハプニングも発生しました。

白米に黒米を混ぜ、お米を研ぎます。
おいしく炊けますように、と願いを込めて、炊飯のスイッチを押しました。


続いて、テーブルの上に野菜の入ったバットが並びました。
石づきをとったしめじと、給食室でスティック状に切り、軽く蒸した野菜です。
南瓜、さつま芋、じゃが芋、人参と、色鮮やかな野菜たちを、ポキポキ一口大に折っていきます。
しめじも、裂いて、小さくちぎりました。
折るには固めだった野菜スティックを、何とか折ろうと四苦八苦する姿や、大人用の一口大と思えるほど豪快な大きさに折るなど、子どもたちの個性が垣間見えました。


豚肉と玉葱、スープが入ったお鍋の中に、一口大にした野菜を入れます。
「この小さい人参は、誰が折ってくれた人参かな?」と子どもたちに問いかけると、
「〇〇ちゃんの!」という、元気な声が聞かれました。



 

野菜が完全に煮えたところに、カレールーを入れました。
みんなで、「おいしくなあれ」と唱えながら、お玉で鍋をかきまぜ、ルーを溶かします。
「カレー食べたい!」という子もいましたが、お昼ご飯の時間まで、ぐっと我慢です。

そして、昼食の時間。
ご飯は、黒米由来の色素で、きれいな薄紫色に炊き上がりました。その特別なお米に、カレールーをかけて、いただきます。



クッキングに携わった子どもたちからは、たちまちおかわりの声がかかったり、普段は口にしない食材を食べていたりと、大好評でした。
自分の手で作った料理、という満足感が、極上のスパイスとなったようです。

(乳児保育園 栄養士 金山千晴)