2016年1月8日金曜日

七草粥を食べました

YMCAとつか乳児保育園 食育活動のご報告

毎年、保育園では、17日に、七草粥を提供しています。7種類の野草を加えたお粥を食べると、一年間無病息災でいられるという、おなじみの行事食です。
本来は野草とお米、調味料で調理を行いますが、保育園では、子どもたちが食べやすいよう、鶏肉を加えて調理をしています。
おやつの時間、子どもたちに実物の七草と、大きな写真を見せながら、少しだけ七草のお話をしました。「せり、なずな、すずな、すずしろ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ。七種類の草が入っているから、七草粥というんだよ。」
「ごぼう?」
と、しきりに尋ねる子がいました。「ごぎょう」が「ごぼう」に聞こえたようです。
「このお粥を食べると、一年間、『お腹痛いな』とか『頭が痛いな』とならずに済むんだよ。風邪をひかずに、元気に過ごせるよ」
緑の野菜にしり込みしていた子も、保育士に促されて、七草粥を口にしていました。
すかさず、「お腹痛い痛いにならずにすむね!」と声がかかります。



おやつを食べ終えた子の中には、実物の七草に興味を持つ子もいました。
指でそっと触ってみたり、手に持って撫でてみたり、葉っぱをちぎろうとしてみたり。
子どもたちは「本物」が大好きなのだなと実感させられる出来事でした。
余談ですが、一般的に「ほとけのざ」と呼ばれる、赤紫の花の咲く野草(シソ科)は、食べることができません。
七草粥には、黄色い花の咲く「こおにたびらこ」という和名の野草(キク科)を使います。
ご自身で七草を集める折には、どうかご注意ください。
(乳児保育園 栄養士 金山千晴)