2018年3月5日月曜日

遊びの中から学ぶ子どもたち


YMCAとつか乳児保育園【おもちゃ遊びから見える子どもの成長】のご報告

先日、地域活動で行われた『おもちゃの広場』(前ブログ参照)に参加した0歳児の子どもたちの姿から、最近の子どもたちの遊びの変化をご紹介します。

子どもたちにとっては初めての『おもちゃの広場』。普段行くことのない部屋、たくさんの地域の方…0歳児クラスの子どもたちはいつもと違う環境になることにまだまだ敏感です。その慣れない雰囲気に場所見知りをしたり不安になって遊べないかな??
と少し心配しながらの参加でした。

しかし目の前に広がるたくさんの目新しいおもちゃに子どもたちは釘付けで、部屋に入るなりおもちゃを手にしてこれみてと保育者に伝えて来たり、おもちゃの世界にすっかり入り込んで保育者の側を自然に離れ遊びに向かいました。
 
型はめも出来るよ!
お弁当箱にチェーリングを入れておままごとかな?



おもちゃの遊び方にもここ数ヶ月で大きな変化が出て来ました。
以前は手にするもの全てを口に入れ、舐めて感覚を確かめる遊びや手にしたものを投げたりと感覚的な刺激を求める遊び中心だった子どもたちもひとつずつのおもちゃの使い方を考え、複数の道具を使い遊ぶ姿も増えてきました。

鉄琴も使えるよ!


子どもたちの遊びをじっくり観察しているとおもしろい発見がたくさんあります。

Aくんは手転がしのおもちゃを勢い良く走らせ、じーっとその様子を見て、
ふと顔を上げ保育者の顔を見るなり手をパチパチ!「見て自分で出来たよ!すごいでしょ!」とその表情からそんな事を言っているように感じました。

「できたよ~みてみて~!」と拍手かな!


私たち保育者は子どもと一緒に遊ぶことはもちろんですが子どもの遊びを見守るということも大切にしています。
見守る中で子どもたちが試行錯誤し、遊び方を考え、楽しむ様子が良くわかります。そして子どもたちはその試行錯誤の中で困った時、それが上手くいった時、必ず保育者の顔を見て助けを求めたり、共感を求めたりしてきます。見守っている保育者は子どもたちにとって安全基地になっているようで、近くにいることで安心したり満足してまた次の遊びに向かいます。
こうして小さな失敗や成功を繰り返しながら遊びの中で頭を使い、体()を使い様々な学びをしています。

                   YMCAとつか乳児保育園 直井 頌子